活動報告

研修報告「裁判員制度」

こんにちは!

葛飾区の母子生活支援施設あゆみ苑です。

今日の担当はケアワーカーの須原です⚽

 

4月の職員研修で「裁判員制度」について学びました

東京地方裁判所で裁判長をされている方が講師としてお越しくださり、

貴重なお話をお聞きすることができました。

 

 

◆ 裁判員制度とは?

殺人などの重大事件で、市民から選ばれる6人の裁判員が刑事裁判に参加する制度です。

3人の裁判官と共に裁判に立ち会い、被告人が有罪か無罪か、有罪の場合どのような刑にするかを判断します。

裁判員は18歳以上の有権者の中から抽選で選ばれ、誰にでもその可能性があります。

 

 

 

◆ 不安だけど大丈夫?

法律の知識がなくても法廷ではわかりやすい説明があるので、問題ありません。

実際に裁判員として裁判に参加した方の96.3%が「よい経験だった」という感想をお持ちになっているそうです。

※令和4年度「裁判員等経験者に対するアンケート調査結果報告書」(最高裁判所)より

裁判の当事者に、裁判員の個人情報が漏れるようなこともないそうです。

 

 

◆ 心に残った言葉

「事件の被害者とお会いする中で、感じていること。まずその方たちの生活を安定させないといけない。安心して暮らす場所があることで、やっと自分にとってより良い選択をしていくことができるのだと思う。だからあゆみ苑さんのような施設があることは、私たち法に携わる者からしても大変ありがたい」

「加害者についても、環境によってそうならざるを得なかった(罪を犯さざるを得なかった)方が多いのではと感じている。孤独ではない、支えてくれる人がいる。そのことで罪を犯す環境から遠ざかることができる。その点でもあゆみ苑さんのような施設があることはありがたい」

自分たちが携わっている仕事の意義を、別の角度から再認識させていただいた言葉でした。

 

「もし身近な人が『裁判員に当たった』とお話しされていたら、そっと背中を押してあげてください」

裁判長が最後におっしゃったこの一言が、この日の講義の肝でした。

裁判員制度のねらいは、

国民の、刑事裁判に対する信頼をより高めること

国民の様々な視点を裁判に反映させること

だそうです。

人が人を裁く「裁判」というものを、より国民が信頼できるものにしていきたいとお考えなことが伝わる一言でした。

 

 

◆ 最後に…

裁判員制度を知ることで裁判がぐっと身近に感じられ、裁判そのものにも興味が湧きました。

 

もし、みなさまのもとに通知が届いたときには、

少し勇気を出して参加してみてはいかがでしょうか😊

 

須原

 

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