こんにちは!
葛飾区の母子生活支援施設あゆみ苑です。
今日の担当は心理士の丸山です
今回は、職員研修についてお話しします。
あゆみ苑では、職員の支援力向上のために積極的に外部研修を受けることが推奨されています。
そのほか年に数回あゆみ苑に講師の先生をお招きして、職員全員で研修を受講しています(施設内研修)。
9月にも施設内研修をおこないました。テーマは「発達障害の理解」です。
発達障害は大きく分けて
自閉スペクトラム症(ASD)
注意欠陥多動症(ADHD)
限局性学習症(学習障害・LD)
の3つです。
今回は主に「自閉スペクトラム症」「注意欠陥多動症」の2つについての講義でした。
「自閉スペクトラム症」「注意欠陥多動症」がどういった特徴を持つのかについては、ここでは省略します。
私たちは、特徴についての説明を受けた後で「かかわり方のコツ・注意点」について教えていただきました。
その内容が実はすべてのお子さんに対して有効なものだと思われるので、ここで少しご紹介しますね。
指示は具体的に、一つずつ。
よく言ってしまいがちな「良い子にしててね」「ちゃんとやって」というような言葉は、イメージが湧かずお子さんには伝わりにくいのです。
指示は、具体的に、一つずつ。
例えば「(病院では)イスに座っていようね」「もうちょっと小さい声でお話ししよう」など。
長く説明しなくてはいけないときは、短文に区切りましょう。
目標はスモールステップ。できたことをほめる。
できなかったり叱られたりすることが重なると、子どもは自己肯定感や自信を持ちにくくなります。
そこで目標を細分化して、クリアしやすくします。
たとえば最終目標が「明日の学校の準備をする」の場合、
①もらってきたプリントをランドセルから出す
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②ランチクロスを洗濯に出す
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③時間割を揃える
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④ランドセルを片付ける
プリントを出せたら「プリント出せたね」。それが何度か続いたら「次はランチクロスを洗濯に出してみよう!」と声かけ。
大人からしたら小さなこと、当たり前のことでも、できていることを見つけたらどんどん口に出してほめましょう。
うまくいかないときは、環境を変える。
これは世の親御さんが普段よくやっていることではないかと思います。
ハサミやカッター、ライターなどを子どもに「触らないで」と言うよりも、手の届かないところにしまう。
小学校の教室で、黒板の両サイドにあまり掲示物を貼らないようにするのも、子どもの注意が散らないようにする工夫です。
環境を工夫することで、親御さんは怒らなくて済み、お子さんも怒られないで済む。
その方が双方ハッピーですよね。
いかがでしたか?
お子さんは一人ひとり違うので、一発でうまくいくとは限らないのですが、このようなお話がお子さんとのかかわり方のささやかなヒントになれば幸いです
丸山